沖縄文化の精神性の源泉である「海」との関わりは、今を生きる沖縄県民の文化的アイデンティティに直結するものであり、また、未来を担う次世代の沖縄県民にとっても重要な拠りどころとなりえるが、現在“消失の危機”という課題に直面しています。
伝統的な行事や生活を残すことが難しいと日々感じながら伊良部島漁協で働く代表と、海辺をフィールドとして海人を追いかけてきた写真家、世界を旅し沖縄の暮らしの情報を発信してきた編集者らが、新しい団体「英知をつなぐ実行委員会」を立ち上げました。
沖縄の暮らしや伝統・祭祀などをとらえた貴重な写真は劣化し、その時代を語れる人も激減している今、本会は、多角的な視点での再取材を行い、地域の自然環境・文化が産み出した“カラダ”に刻まれた先人たちの英知を次世代に伝えていくことを目的としています。
島の暮らしや文化を記録し継承に取り組んできた研究者、そして新たな視点で沖縄の文化を読み解く研究者とタッグを組み、沖縄が直面しているこの危機に立ち向かいます。